【移住される予定の空き家をみんなで片付け!】
2023年2月23日(祝日)、すでに移住が決まっている元A邸を、委員会メンバーと地域のボランティアさんたち、そしていまの家主さんでお片付けしました。
元A邸はほとんど元家主さんの荷物が残ったまま数年間そのままになっており、棚や家電、日用品、服、娯楽品などがたくさん残っていました。
そして移住予定の現家主さんは、まだ遠方に住んでいらっしゃるためなかなか片付けが進まず、困難を抱えていらっしゃいました。
自治会さんのご協力もあり、これは委員会メンバーと地域の力でなんとかしよう!ということで、一掃片付けイベントをしました。
立春すぎなのに冷たい雪が降る中、近隣の地域の方も集まってくださり、なんと総勢23名でのお片付けとなりました。(すごい!) チラシを見てご応募くださった近隣の方もいらして、感動!
地域の方は、ほんとうに皆さん仕事が早くて、どんどんテキパキと片付けがすごい勢いで進みました。 自然に役割分担がされ、もくもくと片付けをしていくみなさん。 あっという間に2トントラックが4杯分、恵那市のごみセンター(エコセンター恵那)へ運ばれていきます。
エコセンター恵那では、比較的安価にゴミを捨てることができ、大量にごみが出る空き家掃除ではとても助かります。(ただし、業者さんやサポーターさんは捨てることができず、家主が捨てに行かなければならないので、現家主さんがトラック助手席に乗って行きます。)
休憩もそこそこにみんな「はよやらな。ごみがたくさんあるで。」とテキパキ働く…。なぜこんなに仕事が早いのだ皆…。これだけの量のモノを見ると、みんな燃えてきたのかもしれません。
こういった片付け、業者さんに頼むとゴミの量によりけりですが20~70万円ほどかかるらしい。 みんなでやれば、あっという間に終わります。 (トラックを貸してくださっているのは委員会メンバーさん。ありがとうございます!)
(こころよく温泉入浴をすすめてくださった民宿よしだやさんも、ありがとうございます!)
あっという間にだいたい終わったので、午前中で終了。 大きなけがなども無く、安全に終わったことにまずほっと胸をなでおろします。
笠置町の空き家対策、大きなステップアップ!
笠置町では、委員会として空き家掃除をみんなでするのは、これがはじめて。
大人数で片付けをすることのパワーをあらためて感じました。
長い間空き家になっていても、ごみがあると貸したり売ったりできないんじゃないか?という家主さんが多いのかもしれません。遠方で片付けに来られない人も多いのでは。
しかし移住定住委員会の活動として、こういった片付けを定期的にやっていけば、「不用品がたくさんあるから移住定住委員会に相談はまだできない」と、家の売買・賃貸を諦めている潜在的な空き家家主さんの希望になるのではと思いました。
笠置町にとって、大きな一歩です。 ご協力いただいた皆様、ありがとうございました。
↓綺麗になったアフターの様子が見られます。
ふりかえり
以下は長いのですがふりかえりです。ご興味ある方はご覧ください。
【参加者さんの声】
空き家のある自治会の方より: 移住希望者さんが大変感謝されておられた。4 月から自治会加入もしてくれて若い移住 者を迎える協力ができた。
家主さんより :すぐに住むことができなかった理由の一つが、沢山のゴミの処分。 自分たちで、これだけのゴミを運びだすことはできなかった。 大きなゴミもこれだけ運び出していただく事が出来たので、あとは自分たちで片付け できるゴミの量になりました。 とにかく地域の方々に感謝の言葉しかないです。
ボランティア人員より :
・ 残して欲しいものには赤い印がつけてあったので、作業がスムーズだった。 10tものゴミを 1 人で運び出すのは、気の遠くなる話。大勢の勢いでゴミを外へ運 び出したり、仕分け出来て良かった。
・東京では絶対体験できないイベント。地域の方の愛をいっぱい感じる事ができた。 大人数で片付けをすることのパワーをあらためて感じた。
・よしだやさんでの入浴がありがたかった。またいつでもやっていい。
・ こういった片付けを定期的にやっていければ、空き家の売買・賃貸を諦めている空き家 の家主さんの希望になるのではと思った。 捨てるのはもったいないなあと感じるものが、色々出てきた。 沢山のゴミの中には、レトロなものがいっぱい。そこに幅広い年齢層の方々が関わって 会話する瞬間。みんな生き生きとしていて、大きな学びでもあった。 笠置町移住定住委員会の新たなステップになった。
・ みんなで体を動かしながら作業することで、大きな達成感を得られた。
・手弁当で本当のボランティア活動だったが、総勢 23 名が集まってくれてよかった。 家主、町民、移住者、移住希望者の親睦も深まった。
・今回のイベントは、移住定住委員会だよりにして町民に各戸配布したい。
・周辺の方だけでなく、河合区からも、姫栗からも参加してもらえて嬉しかった。委員会メンバーや、周辺地域の方以外の参加者もあって希望になった。
笠置町への移住を希望されているボランティアさんより :現家主さんが住めるための空間が見えてきたからよかった。 笠置町に移住を希望している自分を町民の方に知ってもらえたことも大きな収穫でし た。 本当に、沢山の協力があるってすごいなって思いました。 参加させて頂けた事、貴重な体験ができたことに感謝しています。
【参加できなかった方からの声】
もっと早い段階で日程がわかっていたら、ぜひ参加したかった。 せっかく田植えイベントで知り合いになれたのだから、仕事を休んででも参加したい イベントだった。又、声を掛けてもらいたい。
【反省点・改善点】
・立派な家具や磨けば使える日用品が沢山あったので、欲しい人に渡る仕組みづくりが できると良いかな?
・ボランティアが持参した道具が、トラックで運ばれそうになった。
・ 家主さんが、ゴミ袋をたくさん準備してくれていたが、当日足りなくなるくらい。余分 に購入しておいていただいた方が良いのかも。 昼食時間のゴミの搬入は、エコセンタ―側としても避けてあげた方が良いのかもしれない。
・ 今後のために笠置移住定住の空き家片付けのルールを作るといいのでは?
こんな形で手伝えますよ的な案内ができるように。
↓
そういうものがあると家主さんが頼みやすいと思う。
今後のルールとしては、「住民から自治会に依頼し、自治会から移住定住委員会に要請があれば、片付けイベントを開ける」という風がいいのでは。それなら自治会側の受け入れる気持ちが高まり、移住者と自治会の関係が良くなり、笠置町全体も協力的になりやすいなど、一石何鳥にもなると思う。
・ 家主さんもこんなにやってもらってと遠慮もあり、午前で良しとしたが、家主さんの判断で決めるのではなく、午後もできる人はやればよかったと思った。
少し中途半端で、最後の掃除までやりたかった。
・ 作業責任担当がいて、家主さんと連携しながら指示できる人が居てもよかった。
・ 家主さんは気を使ってお土産やお菓子やお茶を用意してくれたが、気を遣わせるのではない方法を考えたい。
(改前例:昼食は委員会で用意するが、家主から実費はいただく、等。
それ以外の気遣いは不要 移住したらそれが地域に貢献なので)
・参加者全員で一緒に昼食を食べ、その際に家主さんからあいさつなど、
これからの計画など聞かせてもらうような会になってもよかった。
(そのためにも昼食を用意するのがいいのではないか?)
〇 分別のやり方
恵那市の分別ルールに則るということさえ分かっていれば、分別はできるが、
・危険ごみ・不明なもの→判断できる人がいるといい
・再利用できそうなもの→家主さんや参加者に確認する
などは、別にして丁寧に分別してもいいと思った。
・ ゴミ袋は恵那市指定を多めに用意するよう家主さんに伝える(余っても後々使える)
これからまたこういった片付けが滞っている空き家をどんどん片付けていくと、笠置町への空き家問題の周知にもなりますし、影響が波紋のように伝わっていくのでは、と希望を感じた一日でした。
みなさんお疲れ様でした。
書き手:佐藤亜弥美(委員)
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